第39章 respective
「どんな彼氏でも絶対100パーイチコロだよ♡」
「おっ!教えて!!今すぐ!!!」
ランはバタバタとメモ帳とペンを取り出した。
真剣に、今牛のタレ目がちな目を見つめる。
「いいよ。まずね、誰もいない二人きりの場所に行く」
「…2人きりの、場所……っと。」
書きながら呟いた。
「あ、その日はちゃんと勝負下着身につけといたほうがいーよ」
「…しょうぶしたぎ…と。」 (カキカキ)
「そんでまず、ベッドかソファーを自分の背にして立つ。」
「…カキカキ…」
「で、上目遣いでジィっと彼の瞳を見つめんの」
「…カキカキ…」
「それで、顔を近づけてこう囁くの。
こんなふうに……」
そう言うと、
今牛はランの顔にグイッと自分の顔を近づけ、セクシーな上目遣いで見つめてきた。
突然のことで、ランは息すら止まってしまった。
「大好き……
…今日は…好きにしていいよ…」
「っっ!!!」
「おい」
?!?!?!?!?!?!
突然、すぐ背後から聞こえた声に
ビクッと肩が上がった。
恐る恐る振り返ると、
そこに立っていたのは…
なんと、三ツ谷隆だった。
後ろには険しい顔をした柴八戒もいた。