第39章 respective
「彼ってホンット完璧だから、何あげていいのかいつも分かんなくて。そもそも私が釣り合って無さすぎて」
「えーなんでそんなこと思うかなー」
「だって本当に彼って凄いんだもん」
照れたように目を逸らして口をモゴモゴと動かすランに、今牛はクスッと笑った。
「…やっぱり心から喜んでほしいし、
ちゃんと完璧なものあげたくて」
そう呟くと、今度は今牛がゲラゲラと笑いだした。
「ちょっ!何笑ってんの?!
こっちはふざけてるんじゃなくて真剣なんだけどっ」
「あ〜ハハッ!悪ぃ悪ぃ!
だって男がいっちばん喜ぶもんなんて超簡単だし、全人類の男に共通してんじゃん」
「えっっっ!!」
なにそれ…?!?!
そんなものがあるの?!
初耳だ…!!
そっか、この人は一応大人の男だし、
そういうのちゃんと知ってるんだ…!