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progress ~東リべ卍~R18~

第39章 respective




「そいやぁ昨日さぁ、ランちゃんはあんな時間に何してたの?中学はここらへんだろ?」


「あー、えっと…彼氏へのホワイトデーを作るための材料を友達と…」


そこまで言って途端に顔が熱くなってしまった。
改めて口に出してみると、なんだかホントに恥ずかしい。


顔を赤らめるそんな様子のランを、
今牛は目を丸くして見ている。

彼氏がいて、こんな女の顔をする…
当時は1ミリも想像つかなかったランの姿に心底驚いている様子だ。


「やっぱアイツに見せたかったな〜」
ボソッと呟いていた。


「なるほどねぇ。逆チョコ貰ったんだ〜
いーねー青春。」


「っ…今牛さんも、バレンタイン貰ったでしょ?」


「うん、貰ったねー。10個くらいかな。」


……。すごい貰ってるし。
職場とかでかな?
こんな見た目してるけど25歳くらいなはずだし何か仕事はしてるはずだもんね。


「じゃあホワイトデーは何あげる予定なの?」


「ん〜。だいたい俺は毎年ゴ〇ィバ。
よく分かんねぇけど、とりあえずそれあげときゃ外さねぇんだろ?武臣が言ってたよ」


「…へぇ。」


そんな投げやりな…
しかも…武臣って誰だろ。
まぁなんでもいいけど。



「で、ランちゃんは彼氏に何作るの?」


「えっと、いろいろ迷ったんだけど…
カーディガンを…。」


「えっ!マジ?食いもんじゃないの?すげぇ!」


「やっ、別に何もすごくは…!
私の彼氏はなんでもできて優秀で!だから私みたいなのが何あげていいのかホンット困るんだよ!」


「へー!優等生なんだぁ?
確かにランちゃんが好きになる男のタイプってそういうタイプかもねー」


優等生…とはまたちょっと違う感じがするが、話をややこしくしたくないのでとくに突っ込まないでおいた。
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