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progress ~東リべ卍~R18~

第39章 respective



「あれっ?きのーの子だ。」


「えっ!」


帰宅路でバッタリと出くわしたのは、
昨日のヤンキーだった。

奇抜で個性的な髪型なのですぐに分かった。
そして向こうも向こうで、ランの赤いスカーフが目立っていたのかすぐに気が付いたようだった。


「昨日はありがとうございました」


「いや。にしても奇遇だな〜
学校帰り?」


「はい」


「なぁ、ちょっと話さねぇ?」


「えぇっ?」


なんで私と?


「ちょっとキミと話してみてぇと思ってたんだよ。
大丈夫、俺、怪しい奴じゃねーから」


ニコッと笑われ、彼の数珠のようなピアスが揺れた。

いや…
どっからどう見ても怪しい奴にしか見えない。

しかも今日はとても急いでいる。
早く帰ってアレを作らなくては…



「真一郎の妹だろ?キミ。」


「っっ?!?!」


その言葉に驚愕してしまった。
目を丸くして言葉を失っているランは、結局興味をそそられていつの間にかヤンキーと近くのカフェに入っていた。
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