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progress ~東リべ卍~R18~

第37章 render




「悔しい……」


「え…?」


「私は隆にあんなボロボロのチョコしかあげられなかったのに…みんなこんなに可愛くて美味しくて…私のと大違いで、」


「ちょっと待てってラン!
お前のめっちゃ美味かったし1番嬉しかったに決まってんだろ?!
俺はお前からのバレンタインさえあればマジで1つもいらねーよ!」


真剣に言われ、ランはウルッと来てしまった。


「……ホントに?」


「当たりめーだろ」


「じゃあこれ全部食べるね」


「………あぁ。」 (腹壊すぞ…)


でも……と三ツ谷は呟いた。


「嫉妬してるお前も…すっげ可愛いな……」


「へ?なんか言った?」


まだ拗ねているような顔で
見つめてくるランに、三ツ谷はフッと頬を緩めて顔を近づけた。


「愛してるって、言ったけど?」


ドクッと鼓動が跳ねた瞬間、
一瞬だけ唇を塞がれた。


「あま……」


何食わぬ顔でもう一度ペロリと唇を舐めてきた三ツ谷に、ランは目を見開いたまま固まってしまう。



「んー…美味かったくらいの感想は言っとくか。
ランの口から味わったからな」


真面目な顔をしてボソッと呟く三ツ谷に、
ランは思考が停止してしまった。

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