第37章 render
「優勝は、壱番隊副隊長!松野千冬!!
獲得数22個!!!」
ざわざわ
ざわざわ
ドラケンの一声に
周りはザワついている。
万次郎はかなり不貞腐れた顔をしている。
「ちぇっ、俺が1番だと思ってたのに」
「おい千冬!おまっ、
そんな沢山貰ってたのかよ!」
「うるせぇな…
こー見えて俺はな、モテるんだよ」
タケミチは千冬の22個という数字に、
そして東マンのトップになっている事実に驚愕している。
「千冬モテモテだねぇ〜
何貰ったのか後で見せてもらお」
「あぁ、ホントすげぇな。
去年の1位の場地の20個を超えちまったじゃねぇか」
ランは三ツ谷の言葉に、
そういえば去年は場地が優勝だったと思い出す。
そして全てのチョコを、いらねっ。と言ってランにくれたことも。
それなのに、ランのあげた変な味のペヤングは食べてくれた。
「2位は誰なんだろうね…
今度こそ万次郎じゃないとブチギレるだろうね」
「だな…」
ランと三ツ谷は苦笑いしながら
ドラケンの次の言葉を待つ。
「2位は!弐番隊隊長!三ツ谷隆!!
獲得数21個!!」
「えっ、俺?
そんな貰ってたっけ」
「えっ…た、隆……」
「そっそんな顔で見るなよラン!」
「三ツ谷ぁぁあーってめぇ…」
ランの不機嫌そうな顔と万次郎のキレ顔に
三ツ谷は狼狽えている。
「千冬と1個差かー」
「さっすがタカちゃん」
「まぁ当然の結果って感じだよな」
「むしろ1位じゃないのが不思議なくらいの…」
やはり三ツ谷にはぐうの音も出ないのだということは周知であった。
「で〜、3位!!は………俺!!
獲得数19個!」
3位はドラケンだった。
「マジかよ。ドンマイだなマイキー」
「総長ドンマイっす」
万次郎はむくれて何も喋らなくなってしまった。