第37章 render
「はい!じゃー今年も!ランから一言!!」
万次郎の大声に、ビクッと立ち上がる。
「え…えぇっ…と……
今年は…マカロンなるものを作ってみました…」
「「「おぉ〜……」」」
ざわざわ
ざわざわ
「……。」
な…なにこの状況……
隊長陣にまとめて渡し、各々の隊に配ってもらった。
「「「ありがとうございます!!!」」」
「あ…はい〜。どういたしまして…」
もちろん、三ツ谷にも万次郎にもドラケンにもあげた。
「よし!そんじゃこれから!バレンタイン獲得ランキング及び開封式に移行する!!」
万次郎の一声で、全員がバイクの方へ行き、
各々が貰ったバレンタインを持ち寄って戻ってきた。
「……。だから今日貰ったもの全部持ってこいっていう連絡網だったのか…」
ランも一応自分が友達から貰ったものを持ってきた。
「っえ!ちょっと!隆めちゃめちゃ貰ってんじゃん!」
「…え?そ、そうか…?はは…」
「なぁラン!今日三ツ谷がさぁチョコ貰った時」
バッ
横から割り込んできたぺーやんの口を急いで三ツ谷は塞いだ。
「え?何?」
「な、んでもねぇよラン!
それよりお前もすげー貰ってね?」
ランの紙袋には、
確かにたくさんの包みが入っていた。
しかし、辺りを見回してみると、
万次郎もドラケンも春千夜や千冬などもかなり多く持っているように見える。
「優勝は誰なんだろう……」