第37章 render
「っ… ランっ… ランっ…
ラン起きろっ!」
「んん……んぁ?…たか…し…ん〜…」
「ちょっ…!」
ランは寝ぼけているのか、
三ツ谷にすがりついてまた目を閉じてしまった。
「うわっ… ランさんかわい〜…」
「あんなランさん初めて見たわ…」
「やべ〜…可愛すぎる…」
隊員たちのそんな声が聞こえてきて
三ツ谷は慌ててマフラーを取り去り、ランの両肩を揺さぶる。
「頼むから起きてくれランっ!なぁっ!」
「ううぅぅぅっ…なんなの…?…もう……」
ランはようやく目を擦りながら欠伸をし、辺りに目をやった。
「ん…?………へっ?」
東マンメンバーが整列していてこちらを凝視している。
そして万次郎もドラケンも真顔でこちらを見つめている。
「な……」
何この状況?!?!
え…うそ?!
私…いつの間にか寝ちゃってた?!?!
その間にもう集会始まって……
「たったったっ隆!なんでもっと早く起こしてくんなかったの?!」
「俺だって今起きたとこなんだよっ」
「えっ?!」
てことは…
あのまま隆と寝ちゃってたってこと…?!
「っっっっ…」
ボッと顔が火照りだし、
寒いはずなのに体が火を吹いたように熱くなった。
ランも三ツ谷も同時に体を離す。
なんとも言えない気まずさが流れた。