第37章 render
「…えー…マジか……」
相当疲れてたんだな…
そりゃそーだよな。
ほんと、いっぱい頑張ったな、ラン。
いつかお前が色んなこといっぱいいっぱいになって、壊れちまわないか俺はいつも心配だ。
どんなに疲れてても東マンの皆のこと第一に考えてて、皆のためにたった1人でこんな頑張って…
「… ラン…俺にできることって何かな…」
三ツ谷はランを抱き寄せて目を閉じた。
俺に出来ることならなんでもしてやりたい。
もっと甘えてほしいしもっと感情吐き出してほしいし、もっと喜ぶ顔笑う顔が見たい。
そんでいつか……
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ざわざわ
ざわざわ
なんだか騒がしい感じがして、
三ツ谷はうっすら目を開いた。
すると目の前には、
どう見ても1人残らず全員の東マンメンバーが規律を正して整列していた。
「え………」
左を向くと、
ランは相変わらず自分にもたれかかって眠っていて、マフラーも相変わらず自分たちの首に巻かれたままだ。
今度は恐る恐る右を向く。
「っっっ!!!」
万次郎とドラケンが
いつもの調子で皆の前で真剣な顔をしていた。
「これより!!!
第三回!バレンタイン集会を始めるっ!!!」
「「「ウッス!!!」」」
…は?!?!?!
「あ、起きたか三ツ谷♪
良かった〜。ラン起こせよ。
もう集会始まっちまったよ」
「え…」
万次郎がニコッとこちらに笑いかけたので、
隊員全員もこちらを向いた。
かなり気まずそうな顔をしている者もいれば、あからさまにニタニタしている者もいる。
その瞬間、三ツ谷は顔がボッと熱くなった。
なんっ…なんなんだこの状況?!?!
まさか俺とランがこの状態なのを前に、ずっとこうしてたのか?!?!