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progress ~東リべ卍~R18~

第36章 regain



「漢だな、三ツ谷…」

「うん…やっぱ適わねぇ…」



「ほら、立てよラン。
ランんちで食わせて。」


ランはぬいぐるみを握り締めたまま
ゆらゆらと立ち上がった。

三ツ谷も万次郎もドラケンも、その姿にホッとした。
次の瞬間……



ドガッ!!!
ドガッ!ドンッ!!



「「「!!!!!!!!!!」」」


「おいランっ!!」


ランが凄い形相で
男たちを蹴り始めた。



「くっっっっそぉぉぉおおおおお!!!
私の苦労を返しやがれこの野郎!!!
バカ!!!アホ!!!ゲス!!!ハゲ!!!
チキン!!ピザ!!オムライス!!」


いろいろなことを泣き叫びながら
先程の三ツ谷よりも正気を失っている。


「私がっ!!どれだけっ!!頑張ったと思ってっ!!」


ドガッ
ドガッ


呆気にとられている三ツ谷とドラケンの傍で、万次郎だけがゲラゲラと爆笑していた。



「あんなにっ!かわいくっ!豪華にっ!したのにっ!こっちはっ!寝不足でっ!それでも頑張ってっ!好きな人にっ!あげたくてっ!死ぬほどっ!」


「も、もうわかったからランっ!」


三ツ谷だけがあたふたしている。


「死ねっ!死ねっ!私の苦労返せっ!このっ」


「ラン!!」


三ツ谷がランの体を強く抱き締めた。


「…死ねとか言うなよ…
聞きたくねぇよお前の口からそんなこと…」


「………隆だって言ってたじゃん…」


「………。」


「アッハハハハハハハハハ!!!ひーーー!!ははははははははははは!!!!!うっはははははははは」


「笑いすぎだマイキー…
ほら、マジでもう行こうぜ。
…俺エマ置いてきちまったし。
俺が殺されるわ…」


ドラケンの言葉で、なんとかこの場は締めくくられた。

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