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progress ~東リべ卍~R18~

第36章 regain



「じゃじゃーん♡」


「!!!」


ドラケンはエマの部屋で
デンっと開けられたハート型のチョコタルトを前に目を丸くしていた。


「どおー?すっごいでしょ!」


「おぉ…」


「じゃああ〜んてしてあげる♡」


「ちょっ、待て待て。
この形崩すのかよ?」


「え?だって、じゃないと食べれないじゃん」


「まぁ、そうだけどよ……」


もったいな…
え、もったいなすぎるだろ…

かと言って食わねぇわけにもいかねぇし…


「………。」


しゃーない。
ここは…とりあえず食うしか……


ドラケンは、バッとエマの持っていたフォークを奪う。


「っあ!ちょっと!ウチがあ〜んしてあげるって!」


「ばか!んなガキみてぇなことできっか!」


単純にフツーに照れくさいだけ…。


ドラケンは恐る恐る、
その綺麗なハート型にフォークを近づけた。


やべぇ…
なんかすっげー緊張する。
手が震えてきた…


ドラケンが生唾を飲み込み、
フォークを刺す寸前となった時、


〜♪


携帯が鳴った。


「?!」


タケミッチ…?


なんだ?



「もしもし?今忙しーんだけど」


«ドラケンくんっ!あのっ……ー»


みるみる驚愕の表情になっていくドラケンに、エマは疑問符を浮かべる。


電話を切ったあと、ドラケンは勢いよく立ち上がった。


「悪ぃエマ!すぐ戻るからそれとっといてくれ!
崩すんじゃねぇぞ!」


「っえ!?っあ!ちょっとケンちゃん!!」




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