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progress ~東リべ卍~R18~

第36章 regain



「えっ…!あれランさんじゃないか?」


タケミチが指さす先には、見知らぬ男の後をついて歩いているランの姿があった。


「…んん?あーほんとだ。でも誰だあの男。
見たことねーけど」


千冬はたちまち顔を険しくする。


「ランさんが東マン以外の男といるとかありえないよな。しかも今日"バレンタイン集会"あるし」


え?とタケミチは目を丸くする。


「"バレンタイン集会"って…なに。」


「毎年2/14は東卍バレンタイン集会ってのをやんだよ。ランさんがメンバー全員にチョコ配るイベント。」


「は?!なにそれっ?!
あっ!だから連絡網で、今日貰ったチョコ全部もってこいとか言ってたの?」


「みんなこの日だけは何があっても全員集まるんだぜ?もちろん表向きは普通の集会だけど、多分総長のマイキーくんが気を利かせてんだよ。いっつもたいした話ないもん。
んでみんなで開封して、貰った数のランキング付けすんだよ」


「・・・」


やば……
言葉が思い浮かばない。


「ランさんって…やっぱすんげえ優しいんだな…。あんな大人数分用意するなんてきっと相当大変だろ…」


「そーなんだよ
マジランさんは女神なんだよ。
あ〜去年はクッキーだったかな〜今年はなんだろ。
そーいやお前はヒナちゃんからチョコ貰ったのかよ?」


「あー、家に来てって言われてっからこれから行こうと思ってたんだけど……」


どうしてもランさんが気になる…

千冬も同じことを考えていたのか、


「つけてみるか?」


いつの間にか後をつけていた。
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