第7章 reborn
「12年前、タケミチくんと握手したとき、過去のタケミチくんの中から君が消えるのを感じた…トリガーは僕との握手です!」
そうか…
ぶっ飛んだ奴だと思ってたけど…
直人は俺がタイムリープできると信じてるから
ここまで本気なんだ…
「準備はいいですか?」
俺だって…
橘を救いたいって気持ちは
直人に負けてねぇ!
「ああ。」
「佐野と稀咲…
2人は2005年の8月に出会っています。
どちらか一方と行動を共にして出会いを止めてください」
「おう…なんとかしてみるよ」
同時に手を差し出した。
「君にしか、姉は救えない。」
手を握り会った瞬間、
その言葉が最後まで残っていた。