第7章 reborn
直人はぶっ飛んでいる。
相当ぶっ飛んでいる…。
2日間、直人の部屋に監禁され、
ほぼ寝ていない。
2017年7月1日…
橘日向は、
犯罪組織 東京卍會の抗争に巻き込まれ
死亡した。
祭りの最中、屋台を狙ってトラックが突っ込み
巻き込まれたんだ。
26歳だった。
俺はこの東京卍會についての知識を直人に叩き込まれていた。
直人は犯罪組織の刑事だ。
内部事情をよく知っている。
そして俺のタイムリープの能力は、
"12年前の同じ日に戻る"
というものだという見解になった。
「姉が祭りに行くのを無理矢理にでも止めれば…姉を救うことができる。あと12年待ってその1日の好機にかける…それはあまりにリスクが高すぎます。その日を逃せば、もう姉は救えない。それじゃあダメだ!」
今できることをする!!
そう直人は力強く言った。
「今タイムリープして12年前に戻り、
中学時代、ある人と会ってください」
「?ある人?」
「東マンのトップ。佐野万次郎と稀咲鉄太。
この二人が出会わなければ"今"の東京卍會は存在しなかった。つまり姉が巻き込まれて死ぬこともなくなるわけです。」
「…わかったけど…どうやって過去に?」
「タイムリープのトリガーは分かっていますよ。」
え?!?!