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progress ~東リべ卍~R18~

第35章 repel*




「となったらみんなに連絡回しとかなきゃな〜
まぁ回さなくても分かってると思うけどね♪」


ウキウキした様子で万次郎は携帯を弄り始めた。


「…ちょ……その日学校だしさ、放課後は隆んとこ行きたいし、夜遅くからにしてよ?」


「んーわーったわーった。じゃー夜9時な。
みんなテンションあげてくるだろ〜な〜」


ケタケタ笑いながらボタンを操作している万次郎を見ながら、ランはみるみる冷や汗を流していた。


……どーしよー…
マジでこんなことになっちゃったじゃん。
私ったら何やってんだろ…


「で、俺には今年、何くれんのー?
もちろん去年同様、皆とは別のもんくれるんだよな?」


にんまり子供のような笑顔を向けられ、


「めんどくさ…」


自分にしか聞こえない声でついそう呟いてしまった。


「……な…何がいいの?」


「ん〜そーだなぁ〜…
なんかおっきいやつ!!!」


「え」


おっきいやつって何?

ボリュームあるものってこと…?

だとしたらケーキしか思い浮かばないんだけど……

ケーキかぁ……



ランはブツブツ何かを呟きながら
いつの間にかエマの部屋に行っていた。



「ねぇエマ…今年は堅にバレンタイン何あげるの?
私ちょっといろいろ迷ってて…」


「んー?ウチはもう決まってるよ?
ハート型のチョコタルト!」


「えっ、ハート型?」


「そりゃあやっぱハート型でしょ♡♡」


エマはニッと笑って雑誌を開いて見せつけてきた。


おぉ〜…可愛い……

でも……
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