第35章 repel*
「んぁっ…まっ…て」
「んなトロットロの顔見せられて待てるわけねーじゃん」
そう言って三ツ谷が服を脱がしてくる。
ランはまだ整わない息を荒らげながら、されるがままになってしまった。
「俺のも脱がして」
「…ん……」
ランは小刻みに震える手で三ツ谷の制服に手をかける。
制服姿の隆も…
やっぱりカッコイイ…
筋肉も…
やっぱり私より全然すごくて…
脱がせながら、チラと上目遣いで目が合い、
三ツ谷の色気の凄まじさにドキリとなって目を逸らした瞬間、ガッと押し倒された。
「遅せぇ」
そう言い捨てて三ツ谷が自ら手早く制服を脱いだ。
目を見開いているランの下着も全て取り去る。
「まっ…恥ずかしいよ、で、電気!消すからまっ」
「今日はこのまま抱くから」
「なっ…」
「ちゃんとお前を見たいし
お前に見てほしいから」
艶のある声でそう囁くと、
三ツ谷はランの首筋に吸い付いた。
「いっ……んぁっ……隆っ」
首、鎖骨、胸、脇腹、いろいろなところにキスマークを付けられていく。
こういうのをつける人は、独占欲が強い人なのだと聞いたことがある。
隆は今までそんなに独占欲とか執着心とか嫉妬心とか…出したことないから、きっとそんなものなくって、どこまでも大人な人なんだと思ってたんだけど…
今日の隆はいつもと違う気がする…
なんでだろう…