• テキストサイズ

progress ~東リべ卍~R18~

第35章 repel*




三ツ谷はさっそくランと万次郎の家へ行き、事の経緯を説明した。


「そうなんだ…」


「俺でも三ツ谷でもなくケンチンかよ」


ランは複雑そうな顔をし、万次郎は悔しがっている。


「でもまだまだ気をつけろよ?
世の中変な奴多いんだから」


「はは、隆ってばやっぱり心配性!」


そんなふうに笑っていて相変わらず不安になるが、
なんにせよ、犯人が捕まって少しは一安心だ。

万次郎もなんだかんだ言ってホッとしている様子。


「つぅかラン…
なんかちょい久々じゃね?」


「え…っ?…あ…4日ぶりくらい…?」


よそよそしく視線を逸らされ、
三ツ谷は眉を顰める。

前は毎日会ってたってのに…


「最近何してんの?忙しいの?」


顔を覗き込むと、明らかにギクリと反応したのがわかった。


「っ…やっ…えっとまぁ…いや…」


「……」

相変わらず嘘隠すの下手な奴…
でも、なんだ??


「おーおー痴話喧嘩こえ〜」


万次郎はやれやれといった様子でニヤニヤしながら離れていく。


「…ルナマナに飯あげてからまた来てもいい?
お前に渡したいもんもあるしさ」


「あ、うん」
(渡したいもの?)


三ツ谷は真顔のままランの頭をひとなでして帰って行った。
/ 996ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp