第35章 repel*
«なんだって?!今すぐ行くから待ってろ!»
説明すると、三ツ谷は当然驚愕していた。
「いやもうノシたから来なくてイーヨ。だいたい来てどーすんだよ」
«ボコボコにするに決まってんだろ!»
「バカ、ンなことしたらテメェが捕まんぞ。
それよりランとは今一緒じゃねぇんだな?」
«あぁ…最近妙によそよそしくて…
全然部活も来ねぇし会ってくんねぇんだよな»
「はぁ?!?!?!」
今度はこっちが驚愕してしまった。
あれからこいつらは上手いことやってたはずだぞ?
マイキーとも。
«ドラケン悪ぃ…
こういうときどうしたらいいか教えてくれ»
「あっ?なんで俺に聞く」
«だってお前なんでも知ってんじゃん
まとめ役だし»
…は?!
なんだよそれ!
つぅかいろんな意味でいろいろ知ってていろいろ先行ってんのはテメェ三ツ谷の方だろ!!
ドラケンはイラつきながら頭を搔く。
「知らね。そーゆーのはテメェで解決すんだな。
とりあえず犯人は捕まえたから多少は安心するようにランとマイキーに伝えといてくれ」
それだけ言って電話を切った。
俺も大概、学校でも家でもプライベートでも大変な奴だなと思った。