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progress ~東リべ卍~R18~

第34章 ratio*




「思い出させたくはねぇけどさ……」


「はっ…んんッ……」


ギュッと手を押さえつけられたかと思えば
濃密なキスで唇を塞がれた。



「マイキーにどんなキス…されたの」


「んんッ…んぁっ……隆っ」


「なぁ……」


…少し乱暴で……
それでもその中には、やっぱり…
彼らしい優しさがあるのが分かった。


「こんなふうに…された?」


角度を変えて荒っぽく舌を絡め取られ、
奥から吸い上げられた。

三ツ谷に繋がれている手の力が抜けていく。



「そっ、な…っ…されてなっ…っ…」


「……そう……
じゃあこんなことできんのも俺だけな…」


「っん……」


制服のボタンを外され、
鎖骨の上に強く吸いつかれた。

パッと放して見下ろしてくる三ツ谷の瞳が、どこか切なげに揺れていた。



「言っただろ?
本当は俺は、独占欲の塊なんだって…」



そこで初めて三ツ谷の気持ちに気がついてしまった。

いつも冷静で大人で、感情を表に表さない彼でも、実はずっと色々な複雑な感情をただ制御していただけなんだと。

きっと自分や万次郎や周りが…子供だから…。



「だからランのこと抱くね」


それだけ言って服を脱がせ始めた。
そして三ツ谷自身も自分の服のボタンを外していく。



「文句ねぇよな」


「ん……」



気づかれないように小さく深呼吸をしてその先を待った。




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