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progress ~東リべ卍~R18~

第34章 ratio*




「で、ランはさ、
三ツ谷を好きで、で、その先は?」


「え…その先?」


考えたことなかった…
そんなこと……。


私は…隆を好きで、
それで…なんだっていうんだろう?

私は隆をどうしたいんだろう…
隆とどうなりたいんだろう…



「アタシはさ、ランのことも三ツ谷のことも好きだから…幸せになってほしいって思う。」


「柚葉……」



暖かい風が吹いて短くなった髪を揺らした。



「だからさ、アンタたちはちゃんと将来結婚しなよ」


「え?!」


突拍子のないその言葉に目を見張って柚葉を見る。
柚葉はニッと白い歯を出して笑っている。


「んで結婚式ではアタシにブーケ投げなさいよね」


結婚式なんて言葉を
初めて聞いたような感覚すらしてしまうほど
ただ口を開けて言葉を失っていた。


いつかの昔、未来も彼の隣で笑っていられたら…
なんて思っていたことは確かだ。

けれどそれは考えてみたら……




言葉を探していたその時、足音が聞こえてきた。


2人同時に顔を向けると、
そこにはタケミチが立っていた。

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