• テキストサイズ

progress ~東リべ卍~R18~

第7章 reborn



「お前…名前は?」


「た、橘直人です!」


「え?!お前っ!橘の弟?!」


「?…あ、姉ちゃんならいます…」


「なんだよ早く言えよ!俺、花垣武道!
タケミチでいーよ!」


「あ。もしかして姉ちゃんの友達ですか?」


そーだ…!
橘直人…
12年後…こいつも死ぬんだ!



「姉ちゃん…好きか?」


「え?嫌いですよ。いろいろうるさいし!自分の姉ちゃん好きな奴いませんよ。」


「…そっか。そーだよなぁ…
でも、姉ちゃん、大事にしろよ。」


「・・・」


「俺はお前の姉ちゃんが大好きなんだ。
好きで好きでどうしようもないくらい好きだった…
それを今日、思い出したよ…」


「?」


「ぶっとんだ話だけどよ、2017年の今日、俺、駅のホームから線路に落ちてさ。死んだと思って気付いたら中学生。
12年前の今日だった……これってなんて言うの」


「タイムリープ?!?!」


「そう!それそれ。なげー夢見てるだけかもしんねーけどさ、きっと…
神様が最後にもう一度、橘に会わせてくれたんだ」


「え?どういうこと?」


直人はもちろんまるで意味がわかってないし
信じてもないだろう。

俺も、なんでこんな話してんだか…
わかんねぇ…

ただ…誰かに聞いて欲しいんだ。最期に。
/ 996ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp