第7章 reborn
俺は公園のブランコに座っていた。
これからどうしよう…
いつまでもこの走馬灯の中…なのか?
それともここがあの世?
「これで全部じゃねーだろ?!」
「嘘こいてんじゃねーよ!」
ん?
向こうの方で、ちびっ子相手に強請っている不良たちがいた。
「全部出せコラ!」
「早くしろやあ!もたもたしてんじゃねーよ!」
うるっせぇなぁ…
人が感傷に浸ってんのによー…
「おいっ!!!!」
「あん?」
ドガガガ!!!
気がつくと俺はそいつらを殴っていた。
「うっせぇんだよ!ボケぇぇえ!!
さっきからゴチャゴチャゴチャゴチャよぉ!!
俺は今最強にイラついてんだよ!!
消えろ!!殺すぞ!!」
「ごごごごめんなさいーーっ!!!」
「しししつれーします!!!」
そそくさと逃げていった。
「帰れ、坊主」
「あ…ありがとうございます…」
「はぁ…いーか、あーゆーのを相手にする時は度胸だ。殴られるのは覚悟しろ?でも怯むな。殺すくらいの覚悟で立ち向かえ。中途半端な奴らはぜってーそれでビビるから」
「はっ…はいっ!」
っつったって…
度胸とか覚悟とか…
俺の人生に足りなかったもんばかりだ。