第7章 reborn
「12年後の7月1日、お前の姉ちゃんは死ぬ。
そんとき、お前も一緒に死ぬんだ。」
「!!」
「2017年7月1日…
この日を覚えとけ直人!
そんで姉ちゃんを守ってくれ!」
もしこれが現実なら…
俺は未来を変えたい。
あいつの死を
テレビの前で見るしか無かった
あのやるせなさ。
あの悔しさを…
やり直したい。
「なーんてな…
信じられるわけねーかこんな話…
でも…頼むよ…」
そっと手を差し伸べると、
直人も手を伸ばしてきた。
「うん。わかった!」
ギュッと手を握りあった次の瞬間…
「!?!?」
「気がついたか?!」
「ここ…は?」
「駅の医務室だよ。」
あれ…?…夢…見てたのか?
あんな状況で俺助かったのか?!
怪我ひとつしてねぇ!!
「少し2人で話をさせて貰ってもいいですか?」
突然目の前に現れたのはスーツ姿の若い男性だった。
「あっ、どうぞどうぞ。
彼が君を救ってくれたんですよ」
「へ?」
「橘直人です。2005年の7月4日、僕の運命を君が変えた。」
「え?!あれは現実?!」
だってお前、死んだはずじゃ…
「君は、タイムリープしたんです!
そして僕は生き長らえてタケミチくんを助けた。
タケミチくんはタイムリープしたことで"今"を変えたんです!」
どういうことだ?!