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progress ~東リべ卍~R18~

第33章 realm



「言ったろマイキー…俺は…
いつだって余裕なんか1ミリもねぇよ。
別に余裕ぶってるつもりだってない。」


三ツ谷が呼吸を整えながら隣に腰を下ろした。


「それにお前のことだって、
いつどんなときも俺らの中にあるよ。」


「……。」


「だって昔っからさ、マイキーはそれからそれへといろんなことしでかすんだもん。
それでも皆、お前が好きだからついて行ってる
わかるだろ。」


「…三ツ谷……」


万次郎が横を向くと、
三ツ谷が眉を下げて笑っていた。


「……帰ろうぜ。
きっとランも内心すげー心配してるよ。
マイキーのこと。」


手を差し伸べてくる三ツ谷のその手を
万次郎はそっと掴んで立ち上がった。



「…嘘ついてごめんな」


「こっちこそ…無抵抗なのに殴って悪かったな」


「だって俺が殴ったら一瞬で終わっちまうだろ」


「……相変わらずムカつく奴だな…」


2人同時に笑ってびしょ濡れのまま歩き出した。
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