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progress ~東リべ卍~R18~

第33章 realm






「三ツ谷…お前は余裕でいいな」


「あ?」


「ランはいつもお前のもんだし、ランは昔っからお前にベタ惚れだから、
ランの心が動く心配も、誰にとられる心配もねぇってことだろ」


「は…?」


「だからいつも余裕なんだろ。
だから俺にも全くキレずに冷静なままでいられんだろ。」


「おま、」


「その余裕さ、羨ましいよ」


その瞬間、三ツ谷はバンっ!と両手を広げテーブルに着いて立ち上がった。


「余裕なんてあるわけねぇだろ!!!!」


店に響いたかなりの声量に、
周りの客たちが騒然となる。


万次郎はそんな三ツ谷を、無の表情で冷淡に見上げている。


「俺にいつだって余裕がある?
ふざけんな!!!余裕があったことなんて1度もねぇよ!!」




数秒の沈黙が流れたあと、
万次郎が視線を落としながら口を開いた。



「俺ね……」



その後に万次郎が言った言葉に、
三ツ谷は大きく目を見開いた。

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