第33章 realm
「あ〜、じゃあお前はそれも貼れよ。
そしたら俺もこのチューのやつ貼るから」
「えっ」
「えってなんだよ。」
「っは、貼る!貼りますっ」
顔を火照らせながら焦ったようにプリクラを貼るランにクスッと笑った。
でも結局…
最後までなんも言ってこなかったなランは。
言われたら俺はどうするか、
一応いろいろすげー考え込んで、
用意してきてたんだけどな…
いつもみたいに冷静に、
「そっか…」って言って別にランのこともマイキーのことも責めずに……
でも本当は俺は…
「お前に隙があったんじゃねえの」って言って責めたい。
キスして上書きして、思う存分抱きたい。
マイキーには、「俺のもんだから引っ込んでろ」っつって殴り倒したい。
こんな俺の本性知ったら、
ランはどう思うだろう?
それでも嫌いにならないでいてくれるだろうか?
それでも、
"ずっと一緒"
"一生大好き"
"あいらぶゆー"
なんて、思っていてくれるだろうか?
なぁ… ラン……
お前ホントは…
どう思ってるんだ?
俺のこととか、
マイキーのこととか…。