第31章 reaction
「俺、そろそろ帰るわ〜
店番頼まれてんだよな」
ドラケンの一声で、解散の流れとなった。
「また明日ね堅〜♪
あ!こないだのどら焼き今度また買ってきてよ!」
無邪気に笑うランに、
ドラケンは安心したようにフッと微笑み、
「いくらでも買ってきてやるよ」
そう言い残して帰っていった。
「じゃーうちも戻るね〜
夕飯作らないと!」
「え、いーよ、私やるよ」
「いーのいーのー!
ゆっくりしててよ!」
エマも出てってしまい、
なんとなくランはまた罪悪感が込み上げる。
何だかみんなにまだ気を遣わせてるなぁ…
どうしよう…
「あ…隆もルナちゃんたちのことあるでしょ。
帰っていいよ!」
「…あぁ。ラン、また明日迎え行くからさ」
「いいってそんな毎日は!
明日は隆の部活に顔出すよ!」
「えっ、いや、それじゃまたあぶねぇだろ?」
「大丈夫だよ三ツ谷。
俺がランを送ってく。」
「あ、そっか。頼むよ」
えっ、と思ったが、
正直いえば、一人で歩くのは怖かった。
こんなの私らしくないけど…
万次郎に頼るしかない。
情けないな…。