第31章 reaction
「ご、めん…ごめんっ」
あれ……
なんか目から…
なんで…?
なんで私、泣いてるんだろう?
「え… ラン?
俺は大丈夫だよ?」
「ランっ!
やっぱ今日は帰ろ?な?」
三ツ谷が恐る恐る肩を抱いて歩き出す。
万次郎は顔を歪めたままその光景を見つめる。
寄り添って離れていく2人…
なんだよアレ…
なんで俺だと振り払われんのに
三ツ谷だと平気なんだよ…
「俺はエマ迎え行くから、マイキーも2人と行け」
「…うん」
ドラケンと別れ、万次郎は2人の後ろを離れた場所から追っていく。
家に着く頃にはランは落ち着いていて
ドラケンとエマも追いついていた。
ランは、皆のどうしていいか困惑しているような表情に居てもたってもいられなくなり、ニッコリ笑みを作った。
「迷惑かけてほんとごめんね!
もうマジで大丈夫だからっ!」
「ねぇラン…うちら迷惑だなんて思ってないよ?無理しないで?」
「無理なんかしてないよ〜
っあ、堅も隆も寄ってってよ!」
「「えっ」」
そっとしておいたほうが…
と思ったのだが、少しでもランを元気づけられるのならとお邪魔することにした。
万次郎の部屋で、皆で菓子を食べながらトランプなどで遊んでいると、徐々にいつもの空気が戻ってきて、いつの間にか賑やかになっていた。