第31章 reaction
「たっ、隆…今日部活は?」
「ん〜?安田さんたちに任せて休んだよ」
「そんなダメだよそれ!
私なんかのために休むなんて!ちゃんとっ」
「何言ってんだよ、お前以上に大切なことってねぇだろ」
「・・・」
なんでサラッとそんなこと言うのかな…
まんまと心臓を射抜かれてしまう…
「ねぇ、今からでも部活に行かない?」
「はぁ?」
「久々に私も行きたいし…
ほら、気晴らしにさ…」
「……。ランがそう言うならまぁ…いいけど…」
やったぁとランが笑ったそのときだった。
トトトトと後ろから足音が聞こえた。
その瞬間、
一気にあの時のことが蘇り、
体がこわばり背筋が凍るのを感じた。
「おーいラン〜
三ツ谷もいつの間に」
「ひぁあっっ!!!!」
バシッ!!
「「「!!!」」」
振り返ると、
驚いたように目を丸くしている万次郎が尻もちを付いていて、その後ろに同じ表情をしたドラケンがいた。
「っあ……ご、ごめ…」
ど、どうしよう私…
なにやってんだろう…
「ま、万次郎…ご、ごめんね、本当に…ごめん」
「………。」
万次郎は無言のまま立ち上がった。
どうしようどうしよう…
なにやってんの私…
万次郎にこんなことするなんて…