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progress ~東リべ卍~R18~

第31章 reaction




「…は?」


目の前が真っ白になった。



「ごめん、俺がもっと早くにランに連絡してれば…」



いや、三ツ谷、お前のせいじゃねえだろ。


紛れもなくこれは…



「俺のせいだろ…」



俺が…
あんときガキみてぇに変な意地張らずに
ちゃんとランをバイクに乗せてれば…



「ほんと悪ぃ。俺がしくって…」


三ツ谷は犯人を逃がしてしまったということまで謝ってきた。



「とにかくさ、俺は中学ちげーし、
マイキーがちゃんと傍にいてやってくれよ。
放課後は俺が必ず迎えに行くからさ」



「お前部活あんじゃん」



「そんなん暫くは休むよ。」



「は?部長だろ?」



「でもランが落ち着くまでは
そんなんしてらんねーから」


「でも俺もいるんだからそこまですんな」



「………分かった…頼むな。」



苦しそうな三ツ谷の表情に
ふつふつと嫌な感情が込上げる。


自分のもんみてぇに言いやがって…。




助けたのは俺じゃなくて三ツ谷。


俺は結局…


ランに対して何の役にもたってねぇどころか
最悪の事態を招いて…


俺は……





その晩、ランは病院に行くほどじゃないからと笑顔を貫き、学校へは一応連絡はしたが、俺に対しては普通に接していた。


だからなおさら、
俺もエマも、どう接していいのかわからなかった。


新しい制服を用意しなくちゃならないことと、おそらく心と体の傷が傷むから、次の日の学校を、ランは休んだ。
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