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progress ~東リべ卍~R18~

第31章 reaction




どうして…


なんで……



ガクガクと小鹿のように震える足。


そしてズクズクと痛みを帯びている
頬と背中と膝の傷。


先程触られた下半身の気持ち悪さ。




そんな自分の体の異変が
妙にリアルに感じ、声すら出せなくなっていた。




「っつ!!!」



男が再度ナイフを切りつけながら馬乗りになってきた。

そして制服を引き裂かれる。





「っや!!!」





〜♪


メールの着メロがした。




万次郎からの返信かもしれない。


助けを求めたい。


でも、手も動かせない…っ





〜♪



今度は電話の着メロが流れ出した。



しかし当然、出られるわけが無い。





ブラの上に手を這わされる。



ギュッと目を瞑ったその時…





ガガガッ!!
ドガッ!!!



自分の上から男の体重は消えていた。


そして目の前では、
男を蹴りあげ殴り飛ばしている三ツ谷がいた。



「テメェこのやろ!!
っ!待て!!!」



男は無言のままバタバタと逃げていった。

追うか一瞬迷った三ツ谷だったが、
ランを放ってはおけないと、男を逃がし、ランのそばにいることを選んだ。


「ラン!!大丈夫か?!」


「た…かし…」


「ランっ!」


三ツ谷は自分の制服の上着をランに被せ、ギュッと抱き締めた。


「ど…して…」


「…今日もラン来るかなって思って待ってたんだけど、今日部活早く終わってさ、ランんち寄ろうと思ったんだ。一日でもお前の顔見れねーと、やっぱ俺…」


そこまで言って、三ツ谷は口を閉ざした。

道の途中でランに電話をかけた時、着信音が聞こえてきたから駆け付けたのだった。
そして、1番見たくない現場を目撃してしまった。
まさかと思ったが、やっぱりランだった。
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