• テキストサイズ

progress ~東リべ卍~R18~

第31章 reaction




「んんーーーーっ!!!」


ガブッ!!


「っ!!」



突然背後から襲われ、
口を塞がれたため、ランは勢いよく齧り付いた。



しかし、ドカッと殴られ、
暗い路地へと引きずり込まれた。


「ぃぁあああっ…!!んぐっ」


相手の顔はフードとマスクで見えない。


覆いかぶさって押さえつけられ、
服とスカートを破るように乱暴に中に手を入れられた。



その瞬間、ビクッと体が震え上がり
背筋が凍った。


普段だったら簡単にやっつけられるはずなのに、
鳥肌が立って身動きが上手くいかなくなった。



男の気持ち悪い息遣い。
気持ち悪い手つきで太ももを這いずり回る感触。


なにこれ…やだ…



その時、ドラケンがいつか言っていた言葉が
脳裏に反芻した。



"お前は自分が強ぇから、男には何もされねぇって思ってんだろうけど、実際いざこんなふうになった時、さっきみてぇに体震えて無抵抗になっちまうんだよ。"

"お前は女なんだよ、それも、イイオンナだ。
だから、いつどこでどういうふうに暴力以外のことをされるか分かんねぇ。
多分俺だけじゃなく、東マンの誰もがその心配はしてると思うぞ。"




やだ…


怖い…


どうしよう…


力が入んないよ…


怖いよ…



誰か助けて…









いや、違う。


そんなの私じゃない。

誰かに助けを求めるなんて





私は、


誰よりも強くなると
とっくの昔に誓ったんだから!!!




「ーーっっ!!!」



どがっ!!


ランはなんとか渾身の力を振り絞り、
勢いよく男の腹を蹴り飛ばした。
/ 996ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp