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progress ~東リべ卍~R18~

第31章 reaction



万次郎は家に着いてから
ドカンとソファーに横たわり、腕で目を覆った。





「はぁ…」



誰も俺の気持ちなんてわかんねぇ。




でも





ちょっと意地張っちゃったかな…




"万次郎が一人でいるから寂しいかな〜って!"



そうだよ。

俺はいつだって寂しい。


俺は…
ずっとずっと昔っから
お前のこと、俺だけの女だと思ってたんだ。


だからやっぱり、
三ツ谷とのこと後押ししておきながら俺は…
ホントは……




「どこにも行ってほしくなかった。
誰のもんにもならないでほしかった。」



つぶやくように言って瞳を閉じる。


瞼の裏側で、
あいつらが笑い合っている顔が浮かんで
どうしようもない苛立ちと虚無感が襲う。








本当は言いたかった。




俺を






捨てていくなって。










〜♪

メールの着信音がし、
ゆっくりと携帯を開いた。






「?…はっ…ははっ…」




"まんじろのばーか!
明日組手勝負しろよ!!
てかなんかあったらアンタのせいだからね!"




「んだよ、これ。なんもねーだろ」



"知らねーよバーカ"



「送信。…ふん。不貞寝してやる」




ボスっとうつ伏せになりクッションに顔を押し付けた。
ゆっくり目を閉じて、行き場のない感情を長い息と共に放出する。

たちまち眠気が襲ってきてしまい、寄っていた眉間のシワが消えていった。







この日のことを、
俺は一生忘れない。







俺は一生




俺を許せなくなった。


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