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progress ~東リべ卍~R18~

第31章 reaction



「うーん…俺、何すればいいのかわかった気がする」


「え?」



「マイキーくんをぶっ飛ばす」


千冬が拳を突き出してニヤリと笑った。
タケミチは唖然とする。



「は?何言ってんだお前?殺されるぞ!」


「うん、殺されたんだろ俺?」


「いや…そういうことじゃなくて…」


「だってムカつくじゃん。
マイキーくんは強すぎるから、本気でぶつかってくれるやつがいなかったんだよ。そして本気でぶつかれるやつはきっと、東マンしかいなくね?」


千冬の言葉に、
ハッと何かを気付かされた気がした。


千冬…
やっぱり俺は…
お前のことも、他の誰のことも死なせたくない。


「あ…雨止んだな」


「ありがとな千冬…なんか俺、吹っ切れた」


マイキーくんは強ぇから
誰も本気でぶつからない…か。

それはつまり…
誰もマイキーくんの気持ちを理解できてなかったってこと。



「俺、もう何もできないって思い込んでた。
マイキーくんは別次元の人で、俺とは違うって…」


「ハハッ、わかる」


「でもそうじゃないよな。あの人は仲間なんだ。」


「うん」


「マイキーくん言ってた。俺の人生は苦しみだけだったって。…苦しんでんだったら全力で支えて、間違えてんなら本気でぶつかる…俺は、マイキーくんとそういう仲でいたい」


「うん」


澄み切ってきた空から光が差し込んできていた。


「決めたよ、千冬」


そしてタケミチの目にもようやく光が宿る。



「俺はもう、東マンのトップになるまで未来には戻らねぇ」


マイキーくん…
ランさん…
みんな……



「これが俺の最後のリベンジだ」




「ついてくぜ。相棒。」



もう失敗は許されない。
マイキーくんも三ツ谷くんもランさんも
千冬も八戒も…みんなを…東マンのみんなを…
ぜってー死なせない。
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