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progress ~東リべ卍~R18~

第29章 rapture



「説明してください、月乃ランさん。
あなたにはその義務がある。」


ナオトが銃を下ろしてそう言うと、
ランも銃を下ろして万次郎の遺体を見つめながら口を開いた。


「ごめんね、タケミチ…
私は…タケミチとの約束守れなかった。
みんなが幸せな未来にするって約束…」


「ランさん…
ど、どうなっちゃってるんですか、一体!
だってランさんは三ツ谷くんと…っ
なのに三ツ谷くんだけじゃなくて皆…皆…」


「東マンが変わっていって、タケミチが辞めるより先に、私が東マンを辞めちゃったの。だからその頃から、もう隆とも別れてる」


「え…」


「私は……」


ランの色のない目から静かに涙がこぼれ落ちた。









「私は……誰よりも先に、
東マンを見捨てた。」









耳を疑った。


何かの冗談だと言ってくれた方が現実味があるほどに、その言葉は衝撃だった。


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