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progress ~東リべ卍~R18~

第6章 recall



「私はいつでもそばにいるよ?
だから、万次郎も私のそばにいて?」


コクッとゆっくり頷いて、
万次郎は私の首に顔を押し付けてきた。


生暖かい水滴が、卍の墨に落ちていくのがわかった。



「ランは…っ…ぜってぇいなくなんないでくれ…」


「いなくなんないよ…絶対。
ずっと一緒にいる。」


「くっ…っ…ぅ…っ」



声にならない声を漏らして
たくさんの水滴が私の肩を濡らしていった。



「俺も…何があってもランの傍から離れねぇ…」


その瞬間、私の中から、堪えていた涙が堰を切ったように流れ出した。



「私もっ…何があっても万次郎の味方だからっ…
ずっと…いなくなんないから…っ…
だから私の前ではさ、ありのままの万次郎でいて…
お願いだから、溜め込まないで、
心の内を吐き出して…なんでもいいの…」



「……じゃあ、ランもだよ。
俺には全部吐き出すんだ。
で、俺らはずっと一緒にいる。」




お互いがお互いの心の拠り所となる。
その上で、

"ずっと一緒にいる。"



初めて、2人で交した口約束。

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