第27章 reflex
「まだ終わってねぇぞ東マン!!
九井!外の兵隊呼んでこい!外にいる黒龍精鋭100人が相手だ!てめぇら全員ここから帰さねぇ!ここで終わりだ!俺は誰にも負けねぇぞコラァ!!!」
「…大寿…黒龍は強いよ。
でも時代は創れねぇ。」
万次郎は静かにそう言って大寿を見据えた。
「お前は喧嘩が強ぇだけ。心がねぇ。」
大寿の目が恐ろしいほど見開かれ、
呼吸が荒くなっている。
「東マンは時代を創る。黙って見とけ。」
「っ!おい!九井!兵隊はまだか!
早くしろ!!何してる?!」
九井は茫然と外を見つめて立ち尽くしていた。
「ボス…」
「あん?!」
「俺らの負けだ…」
「?!離せ乾!!!」
バタバタと大寿が外に出て、
信じられないその光景に目を見張った。
「…何が…起きた…?!」
100人の隊員は全員ぶっ倒れていた。
それを前にして階段に腰掛けているのは
「…堅!!」
「ん?おー、ラン。全員無事か?
つぅかお前…大丈夫だったのかよ?」
「うん、なんとかね!」
「そっちはもう終わった?
マイキーに伝えてくんない?
こっちは終わったって。」
「すごー…1人でやっつけちゃったの?」
「まぁな。さすがに疲れたぜ。
お前いりゃもっと早く終わったんだけど」
「はは、相変わらず堅もバケモンだね」
「お前に言われたかねぇけどな。
あ、ケーキ美味かったぜ。でも去年のブッシュなんちゃらのが俺好み。」
「食っといて文句言うなよ」
一緒に肩を支え合いながら教会の中に入る。