第27章 reflex
「「?!?!」」
「え…?」
万次郎が一瞬にして殴り倒されてしまった。
誰もがその光景に目を見張る。
その時、時計の針は0:00を指し、
ゴーンゴーンゴーンと鐘が鳴った。
「はっはっは!!聖夜の鐘まで俺の勝利を祝福してる!!無敵のマイキー破れたりぃぃぃ!!!ははははは!!!」
ランは呆然と
横たわっている万次郎を見つめる。
……うそ。絶対うそ。
あんなの万次郎なら避けられたはず。
「大寿…てめぇぇえ!!!殺す!!!」
「待って隆!!」
ブチ切れて大寿に迫っていく三ツ谷に叫んだ時、スクッと万次郎が立ち上がった。
「聖夜は終わった…」
口から血を流して若干ふらついている。
「もうやめとけ、佐野万次郎。
てめぇとボスじゃあレベルが違う。
お前はボスの覇道に転がってる小石に過ぎねぇ」
そう声に出したのは乾青宗だった。
「今日1番の力でぶん殴ったんだけどなぁ
さすがに1発じゃ沈まねぇか」
大寿がニヤリと笑ってまた攻撃しようと向き直る。
万次郎はジィっと真剣な顔で睨み上げている。
「マイキーくん…」
タケミチは目を見開いて冷や汗を流していた。
なんとか立ち上がったけど
ぜってーやべえ!
さっきも変なこと言ってたし…
やっぱり立ち直ってないんだ!!
大切なモノを立て続けに失ったから!
…そしてなにより
柴大寿……!!
別格すぎる!!!!!!