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progress ~東リべ卍~R18~

第2章 rampant



「なぁ、お前って…そんなに強くなって、どうするつもりなの〜?何目指してんの〜?女なのに。」


「…私は…誰よりも強くなるんだよ」


「いや、質問の回答になってねーし。」


「…うるせぇな。とにかく私は、男なんかに負けてらんないんだよ。とくに万次郎、あんたみたいな強い男にはね。」


スっと横を向いて目が合った。
ランのその目は鋭く光っていて、まるで敵に向けているかのようなそれだった。

でも…
昔よりはマシになったと、万次郎は思った。


ここに来たばっかのランなんて、もっと酷かった。


女に対しては普通に、いやむしろ凄く優しく接するのに、
男に対してはもうこの世の1番汚いものを見るような眼光を向けていた。

1度目を合わせると、決して目を逸らさない。
ただひたすら、鋭い視線を突き刺してくる。


そして誰もが息を飲んで目を逸らしてしまう。


目を逸らさないのは、俺だけだった。
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