第27章 reflex
それでもやはり100%の力は出せなくて
悔しさと怒りで呼吸すら苦しくなっていた。
大寿も息を切らしてはいるが
まだまだ余裕そうだ。
「っ…もうっなんでよ…!!
なんでてめぇらに私のロマンチックなクリスマス邪魔されなきゃなんねんだよ!!!」
「そろそろ終わりにしてやるよ。
残念だ、月乃…」
ガッと首に手がかかった。
「っう……ぐ…ぁ……」
締めあげられて足が宙に浮く。
息が…できない……
頭に血が回らない…
思考が追いつかない…
どうすれはいいのか分からない…
もう…無理……
意識が遠のきそうになった瞬間、ドンッと大寿を攻撃したのは2人の家族。ボロボロの八戒と、そして柚葉だった。
しかしまた大寿に殴り飛ばされ2人は床に勢いよく転がった。
ランはすんでのところで呼吸ができたため、
大きく息を吸ってなんとか意識を繋ぎとめることができた。