第27章 reflex
「東京卍會弐番隊副隊長 柴八戒!
柚葉を!仲間を!
家族を守るために!てめぇをぶっ飛ばす!!」
八戒は怯むことなく
思い切り大寿にぶつかっていった。
「八戒が変わった…
殺すじゃなくてぶっ飛ばすって…
タケミっち、未来が変わるぞ」
千冬の言葉の先には
懸命に立ち向かっている八戒がいる。
しかし、大寿の強さはやはり桁違いで、
八戒は倒れてしまった。
柚葉「八戒っ!!」
三ツ谷「バケモンめ…」
「はぁ…はぁ…残念だ、八戒。
てめぇらも生きて返さねぇからな!
逃げようとしても無駄だぞ!!
この教会はうちの精鋭100人が囲んでる」
ランは窓から外を覗いた。
「はー。いつの間に?
じゃあ蹴散らしてくるよ」
「待てラン!
お前のその状態じゃ危険だ!」
三ツ谷が腕を掴んで真剣な眼光を向ける。
しかしランは笑顔だ。
「なまってた分、運動してくるよ!」
「ダメですよランさんっ」
タケミチも千冬も止めに入る。
未来の通りにランさんは死ぬかもしれない。
まだ25日だ…。
何が起きても不思議じゃない…。
いつものランさんならば見送ったかもしれないけど、今の状態のラン さんだと…
しかも向こうは100人だ。
「絶対ダメです!!」
2人は強くそう言い放った。