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progress ~東リべ卍~R18~

第27章 reflex



「でもなぁ…
ダセェのはてめぇだけだなんて思うなよ?!
俺はもっとダサかった!!」


「…タケミっち……」


「…ホント…ダセェな八戒…」


そう言って笑い八戒によろよろと近づいたのは
三ツ谷だった。


「生まれた環境を憎むななんてカッコつけてあれだけどよ…俺も本当はすっげぇ憎んだ」


その言葉に、ランの鼓動が跳ねた。
そんな本音を三ツ谷から聞くのは初めてだった。


「1度何もかも嫌になって、妹2人残して家出してさ…次の朝帰ったら母ちゃんに思いっきりぶん殴られた。ダセェだろ?」


「…タカちゃん……」


「その後母ちゃん、俺の事抱きしめて、いつもごめんねって泣いてた…」


三ツ谷は八戒の元へしゃがみこみ、
真剣な顔でまっすぐ見つめた。


「八戒、逃げてんのはお前だけじゃねぇ。
みんな弱ぇ。だから家族が、仲間が、いる。」


「っ……」



タケミチが立ち上がり
声を張り上げた。


「そんな嘘で、お前を見捨てねぇ!!
それが東マンだ!!」


八戒の瞳から流れる大量の涙が止まり、
大きく揺れた。


ランもタケミチも千冬も柚葉も強く頷く。


ああああ!!!と雄叫びを上げて
八戒がバサッと特攻服を脱ぎ去った。



「…ありがとう…もう怖くねぇ。
二度と黒龍のトップクは着ねぇ!!」


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