第27章 reflex
「家族を…柚葉を守りたかった…
けど大寿に逆らう度胸なんて俺にはなかった。」
「「?」」
「……逆だ…
俺はずっと守られてきたんだ。」
「え?」
「あれ、嘘なんだ…
俺を…家族を…
ずっと守ってきたのは柚葉なんだ。」
「……八戒…じゃあお前はずっと…
ずっと守られてきたってことか?
守ってきたっていうのは全部嘘なのか?」
「俺は…柚葉のしてきたことを、さも自分がしたことのようにお前らに話した…」
その言葉にタケミチも千冬も三ツ谷も目を見張る。
千冬「…お前…それって最低じゃん…」
乾 「ダッサ」
柚葉「もう言うな、八戒!」
九井「若ぁ〜、女に守られてきただけでもダセェのに守ってきたなんて嘘どの面下げて言えんだー?」
柚葉「お前らに関係ねぇだろ?!
アタシが自分で決めたんだ!八戒は悪くない!」
八戒「俺を許してくれタケミっち。
こんなことになったのは全部俺のせいだ。俺の嘘でみんなを巻き込んだ。本当は只只大寿が怖くて刺すしかなかった。自分の弱さから逃げるために…」
タケミチはしばらく黙り込んだ後、
キッパリと言い放った。
「…八戒!お前はダセェ!!!」
「「!!」」