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progress ~東リべ卍~R18~

第27章 reflex



「どけクソガキ」


「家族を大切にしてるって言うあんたが結局1番家族をぶっ壊してんじゃねぇかよ!!」


「タケミっちやめろ!殺されるぞ!」


「八戒!!てめぇもてめぇだ!!
何ビビってんだよ!!
姉ちゃん殺されちまうんだぞ?!
てめぇが姉ちゃん守るんじゃねぇのかよ!!」


ドンッ!!
ガゴンッ!!



大寿にはいとも簡単に飛ばされてしまう。
蟻と象のようだとさえ思えてしまうくらい、
大寿には歯が立たないと思った。


「なんで兄弟喧嘩で殺し合うんだよ?!
おかしいよこんなの!!!」


元の歴史でも大寿を殺ったのは柚葉だった。
なのに未来では八戒が殺したことになってた。
柚葉は稀咲にそそのかされて大寿を殺した。
八戒は…それを庇ったんだ!
それで八戒は真実を知る稀咲の言いなりに
成り下がった…

そして黒龍を継ぎ、東マンを悪に染めた…!
全ては柚葉を守るため…!

なら……


「俺がやらなきゃなんないことがわかったよ八戒」


「え?」


「大寿をぶっ飛ばす!」


柚葉を守れば八戒は悪に染まらない!


「タケミっち…そんなことできるわけっ…
お前は知らねーんだ、兄貴のヤバさを…」


その時、スっとナイフを拾い上げ
柚葉がボロボロのままフラフラと立ち上がった。


「邪魔すんな、花垣…
八戒は…アタシが守る…
アタシが…アタシが…守るん…だ…」


ガッー…


「守る時に使うもんじゃねぇよそれ」


ナイフの刃を素手で掴んで止めたのは
三ツ谷隆だった。


「え?三ツ谷くんっ?!」
「タカちゃん!?」


三ツ谷のナイフを握る手から
ポタポタと血が滴りおちている。
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