第26章 reindeer
「それから、これはオマケ〜」
「ええっ?!まだあるの?!」
「はい、ルナマナちゃんたちにも!」
「わぁ〜口紅〜?」
「イチゴ味?」
「いい匂いのするリップクリーム!」
ルナマナは、イチゴのデザインがプリントされているリップクリームをさっそく嬉しそうに塗っている。
甘酸っぱい果実の匂いが香ってきた。
「隆のはライムの香り。」
ただ薬局で買ってきたものだが、
昨夜の万次郎に何か触発されてしまい、なんとなくリップクリームを購入してしまった。
手作りのプレゼントばかりで申し訳ないと思ったというのもあるが。
「こんなにありがとな、ラン」
「いーのいーのー!
喜んでくれてよかった〜」
ひとまずランはホッとした。