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progress ~東リべ卍~R18~

第26章 reindeer



そして部屋で、
エマが残しておいてくれた
自分たちの分のケーキを食べた。


「んー♡やっぱクリスマスさいっこう♡」


満面の笑みでケーキを頬張っている万次郎の頬についたクリームをランはティッシュで拭う。


「明日は私が作るよ〜!
売ってるものより美味しくはなんないかもだけど」


「いぇーい♡去年のは美味かったよ?
確か…ブッシュなんとか」


「ブッシュドノエルね。
でも今回は白い普通のケーキにするんだ〜
イチゴも買ってあるし!」


「三ツ谷んちで過ごすんだろ?明日は。」


「うん、夜ね。それまでに万次郎とエマとお爺ちゃんの分のケーキも作って、他にもいろいろ料理作って…けっこー忙しいなぁ」


パクパクとケーキを頬張りながら、
明日の慌ただしそうな自分の行動をシュミレーションする。

なにかを忘れてしまいそうで不安だ。

ちゃんと、時間配分や作るものなどをあとでメモっておこうと思った。

プレゼントも忘れないようにしなきゃ。


「万次郎は明日は何するの?」


「ケンチンと遊ぶ〜」


「そーなんだ。明日も雪降るかなぁ…
多分積もってるし、バイク気をつけなよ」


「そっちもな!」


ストーブの前で2人で温まりながら食べるケーキはこの上なく美味しく感じた。

他愛もないどうでもいい話をしていたら、いつの間にかそのまま2人とも眠ってしまった。

まだ楽しくお喋りをしている
そんな夢を2人は見ていた。
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