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progress ~東リべ卍~R18~

第25章 rat



目を見開いて固まったまま
見つめていると、


「もっともっといーっぱい色塗りしたんだけどね、お兄ちゃんが破いてほとんど持ってっちゃったのー!酷いよね!」

「せっかくいろんなラン姫あったのに〜!お兄ちゃんどこ隠しちゃったんだろー」


確かに言われてみれば、
たくさん破かれたページがある。

他にはどんな私を描いてたんだろう?

どんなドレスなんだろう?

気になりすぎる…!

前に見せてくれなかった、あのスケッチブックに挟まれているんだろうか?

私専用のデザイン画だと言っていて
いつか見せてやるよと言ってた…
あのスケッチブックに…


"ランに着せたいデザインならさ、
昔っからいっくらでも思い浮かぶんだよな…"



「……ルナちゃんもマナちゃんも、色塗りがとっても上手なんだねぇ〜!私なんかよりも!感心感心!」


そう言って笑顔を作りながら
次のページをめくろうとした時、
マナがパラパラと違うページを開いた。


「あのねぇ〜、お兄ちゃんにも聞いたんだけどね、アイシテルの人を」


「アイシテルの人…?」


「そしたらね、ランちゃんとおんなじこと言うの!いつか読めるようになるよってぇ!教えてくんないの!ほらこれ!」


そこには…


いつか自分が書いた
ILoveYouとTAKASHIという文字。


その下に書かれているのは…


アルファベットで書かれている
自分の名前だった。



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