第25章 rat
目に入った瞬間、
ドキリと鼓動が跳ねた。
これは…いつ…
書いたものなんだろうか?
でも……
嬉しい…。
それ以外の感情が湧かない。
ドレス姿の私の絵も、
アイシテル人として書いてくれた私の名前も。
とにかく…
心の底から…
「嬉しい…」
そう呟いて顔を歪めたとき、
ガララッー…
扉が開いて、三ツ谷が戻ってきた。
「ほら3人とも。いちごミルクでいいな?」
「「わーい」」
「ありがとう隆。
あれー?隆もいちごミルクなの?」
「おう。」
「あはははははは」
「なんだよ…」
どことなく似合ってなくて笑ってしまった。
4人で仲良くいちごミルクを吸う。
こんなに美味しい飲み物って初めて飲んだかも。
そう思えるくらいに
すごく美味しく感じた。
あぁ……幸せだな……。
未来でもこんなふうに…
4人でまたいちごミルクを飲んだり
デザイン画見て微笑んだり
そんな日があったらいいな…。
きっと、あるって信じよう。
隆もそんなふうに思ってくれてるかな?
こうして私と同じ時を刻んで、
同じ未来を信じてくれてるかな?
ねぇ、タケミチ。
私も頑張るね。
幸せな未来のために…。