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progress ~東リべ卍~R18~

第25章 rat





ランの手術前日、タケミチと千冬が訪ねてきた。

2人にはずいぶん長いこと会っていなかった。


部屋に招き入れ、暖かいカフェオレを出すと、神妙な面持ちで2人とも1口だけ口をつけた。


「今のタケミチは、未来のタケミチの方だよね?」


「はい。そうです。なので…そのことでお話が…」


「うん、待ってたよ。どうだった?」


タケミチは、やはり今のこの状況のランには
事細かく本当のことは言えないと思った。

クリスマスまで稀咲と半間と組んでいることも、八戒や大寿のことも、言わないことに決めた。

言ってしまったら、絶対にランは行動を起こすからだ。


なので…言えることはただ一つ。


「ランさん…25日のクリスマスの日は
絶対にどこにも行かないでください」


「え?!」


タケミチの言葉に目を見開いて疑問符を浮かべる。
すると横から千冬が口を開いた。


「あまり良い未来じゃなかったらしいんです。
25日にはランさんの身にも危険が及ぶかもしれない…」


「え…?…どういうこと?」


「すみません。詳細は俺もまだよくわかんないんす。その日に何が起こるのか…だけど、とにかくランさんには…家から出ないでほしいんです」


真剣な表情で言うタケミチに眉を顰める。


「…そっか…。」


でも…隆んちでルナマナちゃんたちと過ごす約束があるんだけどな…。
どうしよう…。
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