第25章 rat
「思うことがあるんだ…。
マイキーはもうダメかもしれねぇ。」
「え?」
「強がってっけど、場地を引きずってる」
その言葉に、千冬がピキっと青筋を立てた。
「場地さんはテメェがっ」
「千冬っ!!」
「とにかくこのままだと東マンは終わる。
俺らでマイキーを盛り立てるんだ。」
「だとしてもテメェらと組む必要はねぇんだよ!
なぁ?!タケミっち!」
「・・・」
「とにかく東マンに秘密にして動くんだ。
俺らの参番隊も陸番隊も使えねぇ。つまり俺らにはお前らが必要だ。タケミっち、俺は時間の無駄が嫌いなんだ。明日までに答えを出せ。」
しかし千冬は大反対した。
もちろん理由は、信用置けないから。
場地も日向も殺した張本人である稀咲と組むのなんか絶対に嫌な気持ちはわかったが、タケミチはこれを機に稀咲のことが少しでも知れるかもしれないとも思った。
つまりこれはチャンスだ。
「もう二度と皆の不幸な未来見たくねぇんだよ!
その為なら俺は稀咲とでも組む!
頼む千冬!!一緒に組んでくれ!!」
なんとか千冬を説得させることはできた。
そしてその日のうちにすぐにまた稀咲たちに会う。
稀咲 「歪なチームだな」
タケミチ 「目的が一致しただけだからな」
千冬 「俺はテメェらが大っ嫌いだからよ」
半間 「チーム名どーするよ?C4Uとか?
ハンマーズは?チーム鏖どおー?」
今は…マイキー君は頼れねぇ。
ドラケン君も…三ツ谷君も… ランさんも…
東マンの誰も頼れない。
これは……
俺たち4人だけの闘いだ!!